正義を象徴する獅子が歓喜勇躍する中、前曲の獅子太鼓の後半部である、反し打ちでその勝利を祝い中堂寺六斎会のクライマックスとなる。当会とゆかりが深い六波羅蜜寺に残る古文書によると、― その昔、幾度となく邪鬼が住職の勤行の邪魔をしたところ、葛野郡の六斎講中が太鼓の反し打ちで退散せしめた ―との記録があり、当会の先達がそれに該当するものと推測される。その故事にちなんで、毎年当寺で行われる節分の追難式では、当会の土蜘蛛を邪鬼にみたてて、「攻め太鼓」の反し打ちで退散せしめ厄除け祈願をしている。
攻め太鼓