壬生狂言から抜粋した牛若丸と弁慶との五条大橋出会いの場で、全て無言劇である。牛若丸の軽妙かつスピーディーな動きに対して、屈強で剛腕な弁慶との立ち廻りが見どころ。「小よく大を制す」日本人的な美学を象徴的に表現している。牛若丸を演じる子役は、次代を背負う中心的な人材として期待され育成される。因みに、当六斎会の先輩達が戦前約六十年もの永きに渡って壬生狂言を維持、継承してきた。その遺産として、狂言「橋弁慶」が演じられている。弁慶の「面」は壬生寺から寄贈いただいた物である。
狂言 橋弁慶
弁慶の面